あなたにとっていつも通りの何気ない食事。
あえて意識する事はなく、無意識で食べている食事。
そこにあなたの基準があり、そことのギャップが感動と嫌悪を生みます。
箸を使った実験
食器は「意識させない食器」が最も優れていると言えます。
この事を証明する実験を紹介します。
<実験内容>
利き手ではない方の手で箸を持って食事してみてください。
うまく箸が持てないはずです。
何度も持ち直すでしょう。
箸先が上手く扱えず、食べ物が掴めないでしょう。
こんな状態でご飯を食べて、食後に思い返してみてください。
食事を楽しめましたか?美味しかったですか?
きっと楽しくなかった。美味しくなかったでしょう。
使いこなせることの素晴らしさ
(利き手で)箸が上手に使いこなせるあなたは、和食を最大限楽しめる能力を持っているという事です。
魚の身を皮や骨からキレイに外して食べる、豆類を掴んで食べる、食材毎のおいしい食べ方を自然と行うことができる。
欧米の方がテレビで箸を使えず苦労しているのを見ると「美味しく味わえていないだろうな」と思ってしまいます。
日本人の手先が器用で、細かい作業が得意なのは箸文化のおかげとも言われていますね。
少し話が反れましたが、食器が味に影響する事を感じて頂けたかと思います。
食器を使いこなせるようになろう
カトラリーの話に戻りますが、箸で食べるのがおいしい料理もあれば、当然カトラリーで食べる方がおいしい料理もあります。
ステーキに、シチューやカレーに、パスタ、他にもたくさん。
誰もが箸を上手に扱える日本人にとってカトラリーの扱い方は、難しくないはずです。
ただ、ナイフとフォークの持ち手が逆になっている方が、大人になっても見かけるのも事実。
慣れた方でもスプーン・フォーク・ナイフと複数ある中で、使わないカトラリーの置き場所に困ったりもするでしょう。
「あれ?」とか「どうしよう」と思い始めた時点から、料理をおいしく味わえなくなっていきます。
箸を使えない欧米人を見て「美味しく味わえていないだろう」と思う私達と逆の事を彼らは思っているという事です。
ただし、これは悲観する事ではありません。
「もっと料理がおいしく味わえる余地がある」という事。前向きに捉えましょう。
カトラリーの詳しい扱い方はここでは書きませんが、道具は使えば使うほど上手になります。
カトラリーでの食事を最大限楽しめるように、カトラリーを積極的に使ってください^^