メーカー訪問

燕三条 工場の祭典 小林工業

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燕三条でカトラリー検定と同じ期間に開催している「燕三条 工場の祭典」。
3社目の工場見学はラッキーウッドで有名な小林工業へ。

ナイフの切れ味体験

申し込んだプログラムはナイフの切れ味体験です。
最初に机に並べられた5セット程のフォーク・ナイフを持ってみる体験。
太さ、重さによって感触が全然違います。
安価なシリーズのものは薄く細くて安定しない感じ。
最高級のパリを含めラッキーウッドのメインとなるシリーズは握りやすい太さ。
それでいてハンドルの中が空洞なので重くない。

▽パリ

▽フレンチアクセント

▽マリール


また、シルエットは同じミルトアとメテオラでも、ハンドルの断面は逆になっている。
ミルトア(右)はおもて側が膨らんでいて、メテオラはおもて側がへこんでいる。
参加者にどちらが持ちやすいか聞くとちょうど半々に分かれました。
これには驚き。理想のカトラリー選びに持ってみることは大事なのだと思いました。
(ちなみに僕はメテオラが持ちやすかった。)

そして、一通り持った後「それではダンボールを切ってみましょう」と小林社長。
「(え〜、いいんですか〜?)」
と心の中で思いながら、やってみました。

切れ味も全然違いました。

右が安価なシリーズのヴィスビー。
左がパリシリーズ。
(分かりづらいですがダンボールに切り込みが入ってます。)
同じ力でやってこんなに違いました。
ヴィスビーはギュッと握りしめる必要があったのに対して、太さのあるパリシリーズは自然と切れていくので楽でした。

おもしろい話を聞かせてくれる小林社長

小林社長の話は面白かったです。
洋白銀器のスプーンでアイスクリームを食べるとどう感じるかの話や、フォークで料理を刺す時の力加減の心理状況など「人はこういう時にこう思うから・・・」という話は興味深かったです。
小林社長が話していると、そのカトラリーが欲しくなってきます笑

予定時間の40分を超えて1時間、更に延長戦まで(!?)。
たくさん話してくれた小林社長。ありがとうございました。

「最近入社した若い子が熱心な子で、うちに来てくれて嬉しい。育ててあげたい。」と話す社長を見て、その若い子は小林社長の人柄に惹かれたのだろうな、と思いました。

僕がカトラリーを広めたいと思った理由の1つに小林社長をはじめとする燕市の人たちの人柄があります。

真剣に、使う人のことを考えて、一生懸命にものづくりをしている職人さん。
そんな人の作ったカトラリーで食事をしたいと僕は思います。

ステンレス製造メーカー1つをとっても燕市は違います。
海外ではクロムの含有量18%と表記できる最大誤差である-10%の16.2%を目指してコストカットを図るのに対し、燕市のステンレス問屋はずっと「下限18%(必ず18%以上)」でやっているそうです。
16.2%より18%の方が高品質(耐食性が上がります)だから、という単純な理由だと思います。
見てる目線が違うのかなと思いました。
利益よりも作る物とその先の使う人を見ているんだと思います。
商売下手と思われるかもしれません。
長い間、中国に模倣品を作られて大変だったそうです。
でもこだわりのものづくりをやめなかった燕市。
最近は世界中からの注文が燕に戻ってきているそうです。
品質の差に世界が気づいたようです。
そんな人を応援したくなるのは当然ですよね。

早くお店をもって、燕市のカトラリーの素晴らしさを広めたい。
そう思った1日でした。

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