「なるほどカトラリー」での勉強が日課になっています。
昨日は図書館が休館日!忘れてた。
急遽マックで勉強です。
第3章は「カトラリーが出来るまで」。
カトラリーの材質のお話と製造工程のお話です。
内容がいっぱいで、知らない単語もたくさん。
2日間掛けて勉強を終えました。
自分が興味深かったお話をいくつか
同じステンレスでも日本製と海外製は違う
ステンレスは鉄にクロムとニッケルを混ぜた合金です。
ステンレス製カトラリーの裏面に書いてある「18-8」といった数字はクロム18%、ニッケル8%という意味です。
クロム、ニッケルの含有量が多い程、耐食性が上がります。
この表記に国際基準では±10%の誤差が認められます。
18%という表記ですが、-10%だと16.2%になります。
海外メーカーはコストダウンの為に-10%を目指す為、18%と書かれていても16%程度という事になってしまいます。
かたや日本。
18%というからには18%を保証という認識が定着しています。
同じ表記でも日本製の方が高品質カトラリーである可能性が高いという事です。
※この事から日本製の18-8ステンレスが海外では18-10ステンレスとして販売されている事があるそうです。
また18%の理由として「18%までは加えるクロムの量に対して耐食性の伸び率が大きいが、18%以上になると伸びが落ちる」だそうです。
18%までは効果が高いのであれば海外製にも18%以上を保証してほしいですが、こだわりよりコストカットを優先した合理化経営がされるのですね。。。
カトラリーの製造工程
続いてはカトラリーの製造工程。
の前に「カトラリーの部位の名称」が紹介されていたのですが、アゴとか首元とか初耳言葉がたくさん。
これは製造の現場で使われている専門用語で、カトラリーの魅力を伝えるのに覚える必要はないと判断し、ざっくり読みにしました。
(カトラリー検定のレギュラークラスでは公式テキスト持ち込みできますし。)
さて、カトラリーの製造工程。
ものづくりの現場が知れるのは面白かったです。
図入りでわかりやすく、工場の様子が想像できました。
完成品のここを見よう
高品質カトラリーとそうでないカトラリーでは工程が違って(当然か)、仕上がりも違います。
完成品のここをチェック!と思ったポイントをいくつか紹介します。
フォークの刃
フォークの刃の先端の角を落とすと食材に刺さりやすくなります。
これを行う工程を「裏スリ」と呼びます。高品質カトラリーでは「裏スリ」が行われます。
同じく、フォークの刃の間と間(磨きにくそう!)を磨くのを「刃スリ」と呼びます。
特に高品質カトラリーでは刃スリも行われていて、使用感がアップします。
ナイフの刃
カトラリーに求められるのは第一に切れ味。
しかしお皿まで傷つけない事、です(難しそう)。
その為にナイフの刃に施されるギザギザ。
まず「波刃」は波のように見える加工。最も切れ味が長持ち、お皿を傷めない。
「鋸刃(のこば)」は垂直な溝を複数入れたもの。機能では波刃に劣るがコスパが良く、左右の利き手もない利点があります。
▽ラッキーウッド「リビエラ」の波刃。美しい。
▽鋸刃(なるほどカトラリーより)
自分がカトラリーを販売する時にはこういった事も紹介したいと思いました。
その前に実際に使ってみないと!
ちょうど「燕三条 工場の祭典」で小林工業(ラッキーウッド)のカトラリーの持ち比べ+洋食ナイフの切れ味体験に参加するので、しっかり確認してきたいと思います。